バンクーバーに移住する際、特に留学生や観光客として長期滞在を計画している方にとって、現地での仕事探しは大きな課題となるでしょう。異国の地で生活基盤を築くためには、まずは安定した仕事を見つけることが重要です。幸運なことに、バンクーバーは多様な職場環境と豊富な求人情報を提供しており、自分に合った仕事を見つけるチャンスが広がっています。以下では、バンクーバーでの主要な職場と、仕事を探すためのおすすめサイト・プラットフォームをご紹介します。
バンクーバーでの主要な職場
1.ホスピタリティ(カフェ、レストラン、ホテル)
バンクーバーは観光地としても人気が高く、ホスピタリティ業界は常に需要があります。カフェやレストランでのバリスタ、サーバー、キッチンスタッフ、さらにはホテルのフロントデスクやハウスキーピングといった職種は、比較的短期間で経験を積むことができるため、ワーキングホリデーやコーププログラムの学生にとって理想的です。カナダではお酒を提供するお店は、従業員全員がServing It Right と呼ばれる資格を持っている必要があるため、 飲食店で働きたいと考えている学生さんはこの資格を所持しているほうが職を手に入れる可能性が広がります。
2.リテール業(小売業)
バンクーバーには多くのショッピングモールや商業施設があり、リテール業は安定した雇用を提供しています。ショップアシスタントやキャッシャー、ストックマネージャーなどのポジションは、接客スキルを磨くことができ、英語力の向上にもつながります。私も現在、日本の食品を取り扱うリテールショップで働いていますが、日本の商品をどのように英語で伝えるかを考えることは英語力の向上に役立っていると感じています。
3.ITサポートやテクニカルサポート
バンクーバーはテクノロジー分野が急速に発展している都市です。IT関連のコースを受講しているコーププログラムの学生にとって、ITサポートやテクニカルサポートの仕事は、実践的な経験を積む絶好の機会です。多くの企業が国際的な視点を持つスタッフを求めており、ワーキングホリデーのビザでも就業可能な場合があります。
4.イベントスタッフ
バンクーバーでは年間を通じて多くのイベントやフェスティバルが開催されており、イベントスタッフの需要も高いです。フレキシブルな働き方ができ、短期間の仕事が多いため、ワーキングホリデーの学生に特に向いています。イベント管理やPRに興味がある学生にも良い経験になります。
5.教育サポート、(チューター、教育アシスタント)
教育関連の職種も人気です。特に留学生向けの英語チューターや日本語チューターとして活動する機会があります。また、教育アシスタントとして働くことで、教育分野でのキャリアを目指す学生にとって実践的な経験を積むことができます。
おすすめの求人サイト・プラットフォーム
1. Indeed
Indeed Canadaは、求人情報を簡単に検索できるシンプルで直感的なインターフェースが特徴です。求職者は、キーワードや勤務地、給与範囲、雇用形態(フルタイム、パートタイム、契約など)を指定して求人を絞り込むことができます。企業が求人を無料で投稿できるため、最新の求人情報が常に更新されており、多様な業種や職種が揃っています。また、求職者が履歴書をアップロードして企業からのスカウトを待つことも可能です。レビュー機能により、企業の評判や職場環境も確認できます。
2. Workopolis
Workopolisは、カナダでの就職活動において長年信頼されてきた求人サイトです。豊富な求人情報に加えて、求職者向けに履歴書作成ツールや面接対策ガイドなどのリソースも提供しています。また、職種や地域に基づく求人検索に加え、キャリアアドバイスや業界動向に関するブログも充実しており、就職活動を総合的にサポートしてくれるのが特徴です。企業のプロフィールページをチェックすることで、企業文化や福利厚生についても事前に知ることができます。
3. Monster Canada
Monsterは世界的に展開している求人サイトで、カナダでも多くの求職者に利用されています。求職者は、自分の経歴やスキルに基づいた「マッチング」機能を使って、適切な求人を見つけることができます。また、履歴書の登録によって、企業から直接スカウトされる可能性もあります。Monsterは求職者向けのアドバイスコーナーや、面接対策、キャリアパスの計画に役立つ情報も豊富に提供しており、特に新卒者や転職者にとって役立つツールが揃っています。
4.LinkedIn
LinkedInはプロフェッショナルなネットワーキングを目的としたプラットフォームで、世界中のビジネスプロフェッショナルが利用しています。カナダにおいても、企業や人材の繋がりを活用して求人を見つけることができます。求人情報の検索はもちろん、業界のリーダーや専門家とのネットワーキングを通じて、新しいキャリアチャンスを見つけやすくなります。さらに、LinkedInは職務経歴書やスキルの表示に加え、推薦状や業績を共有することで、信頼性を高め、求職者としての魅力をアピールできます。
5.JPカナダ
カナダでの仕事探しに役立つ求人情報を定期的に更新しています。特に日本語を話せる人材を求める求人や、バンクーバーなど日本人が多く住む都市の求人情報が充実しています。また、カナダでの仕事探しに役立つアドバイスや面接対策も提供しており、初めてカナダで働く人にとって非常に役立つ内容が揃っています。
6.Kijiji Jobs
Kijijiはカナダ最大級のクラシファイドサイトで、求人セクションにはアルバイトやパートタイムの求人が多く掲載されています。特に地域密着型の求人が充実しており、短期雇用やフリーランスの仕事を探している人に適しています。手軽に求人情報を閲覧できるため、まずはKijijiで地元の求人をチェックするのも良いでしょう。応募プロセスも簡単で、地域の小規模企業や個人事業主が募集する仕事も見つけやすいのが特徴です。
足を使って仕事探し!?
求人サイトからレジュメを送信して企業側とコンタクトをとる以外にも”足を使って”レジュメをドロップする方法があります。これは自分が自らお店を訪問して自分のレジュメを落とす方法です。この方法は地道かつ時間がかかる方法ですが、自分の自己紹介や自分がどのような人かをお店側が確認できて、運がよければその場で面接できたり、連絡先をもらえる可能性もあります。実際私の友達もこの方法で面接を何度のした経験があるため、可能性も低くはないです。また自分が住んでいる地域からアクセスしやすいところにレジュメを落とせば、家から近い仕事場をゲットできるかもしれません‼
競争の激しさ
しかし、バンクーバーでの仕事探しには競争も激しいという現実があります。特に人気のある業界や企業では、優れた人材が多数応募してくるため、採用までの道のりが厳しくなることもあります。また、現地の文化や求職者に対する期待を理解していないと、選考で不利になることも考えられます。
とはいえ、競争が激しいからといって諦める必要はありません。重要なのは、事前の準備と現地の文化への理解、そして自分の持っている経験をしっかりと伝えることです。バンクーバーでの仕事探しではカフェでも数年の経験がないと採用されないこともあります。だからこそ、自分の強みを最大限に活かすためのスキルアップや、バンクーバーで求められる求職者像を把握することで、競争を勝ち抜くことができます。また、ネットワーキングイベントに参加し、直接企業とつながりを持つことで、選考において優位に立つことができます。
まとめ:バンクーバーでの仕事探しを成功させるために
バンクーバーでの仕事探しは、豊富な求人情報と多様な業界がある一方で、競争が激しいという一面もあります。しかし、しっかりとした準備と現地でのネットワーキングを通じて、自分に合った仕事を見つけることは十分に可能です。今回紹介したプラットフォームやアプローチを活用し、自信を持って新しいキャリアに挑戦してください。バンクーバーでの成功を心から祈っています。
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