バンクーバーは、その美しい自然環境と多文化社会で知られていますが、新しい家を探す際には、さまざまな要素を考慮する必要があります。物件の価格、エリアの特性、通勤や学校へのアクセス、近隣のコミュニティとのつながりなど、これらすべてがあなたの生活品質に影響を与えます。ワーキングホリデーや留学でバンクーバーに来たばかりの方にはそれらの要素を考慮して家探しをするのは難しいでしょう。

そのためこの記事では、家賃相場、エリアごとの特性、家探しの注意点など、あなたがバンクーバーで理想的な家を見つけるために役立つ情報をまとめて提供しています。

バンクーバーでの新生活の第一歩、家探しの旅を始めましょう!

バンクーバー家探しの現状

時期

春から夏(3月~8月)にかけてが物件情報がより多く掲載されているようです。しかし掲載数の増減はあれど、基本的に1年中空き部屋情報はどこかしらで見つけることはできますので、時期に関しては特に気にすることはないと思います。

部屋タイプと家賃相場

物件情報を探すにあたって、部屋のタイプを知っておくことは非常に重要です。基本的に以下の部屋タイプがあります。※家賃相場はエリアによって変わってきます。基本的にダウンタウンに近いほど高くなりますが、ダウンタウンでもたまに安めの家賃で提供されていることがあります。

ダブルやキングサイズのベッドが置いてある1人部屋で、基本的にはカップルや友人同士で住むのに向いている

日本でいう寝室サイズの部屋だが、基本的にデスクや収納もしっかりある

リビングスペースの一部をカーテンや仕切りを使って個人の部屋として貸し出している

1面がガラス張りの部屋で、夏は暑く冬は寒くなりやすい

1人分の寝るスペースと最低限の荷物が置けるスペースしかない、1番狭い部屋

エリアごとの特徴

便利な立地な分平均的に家賃は高め。

ダウンタウンの南側に位置する高級住宅街。家賃も高いところが多いが、たまに安い物件も見つかる。静かで住みやすく、ダウンタウンへの交通手段はバスがメイン。西部にはUBC生徒向けの物件が多い。

比較的家賃は安めなところが多い。エキスポライン沿い(Nanaimo、29th Ave、Joyce-Collingwood)は住みやすく、ダウンタウンへも行きやすいため人気。

ZONE2でダウンタウンからも遠いため、家賃も安いところが多い。

ZONE2であるが高級住宅街のため、家賃が高いところが多めだが、たまに安く綺麗な部屋も見つかる。ダウンタウンへはバスかシーバスを使うことになるため、少し交通の便は他のエリアよりも劣るがグラウスマウンテンやDeepCoveなど人気のハイキングスポットがある自然豊かで非常に住みやすいエリア。

家探しに役立つサイト

基本的に日本人が日本語で物件情報を掲載しているため、英語に不慣れな方でも安心して探すことができます。

すべて英語で物件情報が掲載されているサイト。多くの情報があるが、詐欺情報も多いため注意が必要。写真や部屋の詳しい説明がない投稿は詐欺であったりオーナーが良くない可能性が高いため、そのような投稿には連絡しないこと。

日本語で情報が掲載されているサイト。部屋数、入居可能日、家賃、場所が一目でわかりやすい。

日本語サイト。シェアハウスのみの情報が掲載されており、ほとんど女性限定物件。

Facebookのマーケットプレイスでも物件情報を探すことが可能。多くの情報があるが、Craigslist同様、詐欺情報もあるため注意が必要。また、Groups機能で”Vancouver Rent”などのキーワードで検索すると、部屋を貸したい、借りたい人のためのGroupをいくつか見つけることができる。

家探しの際の注意点

ミニマムステイ

ほとんどの部屋にはミニマムステイ(最低限住まなければならない期間)があります。短いもので3か月、長くて1年間住まなくてはならない部屋もあります。半年後に帰国するのに、ミニマムステイ1年間の部屋を契約してしまうと契約違反としてデポジット(日本でいう敷金のようなもの)が退去時に返却されないということもあり得ます。物件情報を見る際はミニマムステイの期間に注意しましょう。

清潔さ

ウェブサイトに掲載されている写真は、新築時に撮影した写真であることも少なくなく、現状の様子と全然違う、なんてことも起こり得ます。個人的には内見時に水回りは絶対に確認することをおすすめします。

ハウスルール

シェアハウスには掃除当番、ごみ出し当番などのルールがあることが多いです。おそらく内見時に大家さんから説明されると思いますが、何も言われなかった場合、確認すべきことの1つです。

家賃に何が含まれているか

水道代や電気代が家賃に含まれていない場合があります。その場合、月に平均いくらほどかかるのか確認することをおすすめします。季節によっても増減することがあるのでしっかり確認しましょう。

家賃の支払い方法

家賃の支払い方法として現金、e-transfer(オンライン送金システム)、小切手の3通りのどれかを指定されると思います。e-transferの場合、送金履歴が残るので安全ですが、現金を指定された場合は支払い証明がしっかり残されるか気を付けましょう。証明がない場合、支払ったのに支払ってないと余計に請求される可能性があります。

テイクオーバー

テイクオーバーとは、前の住人が家具や家電をそのまま残していた場合に、その前の住人に決められた額を支払うという条件です。逆に自身が退去するときには次の入居者からテイクオーバーを受け取ることになるます。しかし、次の入居者がいない場合は受け取れないため、個人的にはテイクオーバーのある物件はおすすめできません。

デポジット

部屋の保証金のとして入居前に支払うお金。基本的に1か月の家賃の半額であることが多いです。退去する際、部屋に特に問題が無ければ返却されます。注意しなければならないのが、支払ったときに証明を残してもらわないと、後で払った払ってないという問題が起きる可能性があるので、支払い証明はしっかり残してもらいましょう。また、高すぎるデポジットは詐欺の可能性があるので注意しましょう。

退去通知

部屋によって、退去する何日前に大家さんに通知するか変わってきます。一般的に1か月前が多いですが、しっかり確認することをおすすめします。急な通知の場合、デポジットが返却されないこともあります。

最後に

ここまで、バンクーバーでの部屋探しの現状、注意点などについて説明してきました!

知らない土地での部屋探し、新生活の不安を少しでも取り除き、素敵な住まいを見つけることができるよう願っております!

もし質問などあればお気軽にご連絡いただければお答えいたします。またこのサイトではバンクーバーで生活する上での様々な”おすすめ”をご紹介しております。是非他の記事もご覧いただき、みなさんのバンクーバー生活をより良いものにしてください!

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