バンクーバーに留学や旅行を予定している方にとって、見知らぬ土地での移動は少し不安ですよね。しかし、バンクーバーの公共交通機関はとても便利なため、安心して利用できます。このガイドでは、バンクーバーの公共交通機関の特徴や日本との違いを詳しく解説し、渡航前に知っておくべき情報をお届けします。これからの新しい生活や旅行をスムーズにスタートするために、ぜひ参考にしてみてください。

日本と大きく異なる点として、バンクーバーでは移動する距離によって料金が異なるゾーン制度を採用していることが挙げられます。ゾーンは1から3まであり、各ゾーンに属するエリアは以下のようになっています。
 
ゾーン1:ダウンタウン/ バンクーバー市
ゾーン2:バーナビー/リッチモンド/ノースバンクーバー
ゾーン3:サレー/コキットラム
 
ゾーンをまたぐ移動には追加料金がかかるため、移動前に目的地のゾーンを確認しておくことが重要です。
より分かりやすいゾーンマップは、バンクーバーの公共交通機関を運営する Translink社 のホームページ よりご確認ください。

料金表

バンクーバーの電車やバス、その他交通機関での支払い方法は、現金決済、クレジット決済、カナダのICカード「コンパスカード」での決済の3種類があります。

留学生・旅行者の方どちらにも圧倒的におすすめなのがコンパスカードです。

コンパスカードとは?

コンパスカードは、バンクーバーの公共交通機関を利用する際の便利な電子カード(ICカード)です。

1日券や定期券、または日本の「Suica」「PASMO」「ICOCA」と同様にチャージすることで、バス、電車、シーバスなどに簡単に乗ることができます。カードの購入、チャージは駅の自動販売機やオンラインで可能です。

料金は大人(Adult)/子供またはシニア(Concession)によって異なります。

※子供:13歳以上18歳以下/シニア:65歳以上

バンクーバー市内をスカイトレイン・バス・シーバスを利用して1日中自由に移動できます。

全てのゾーン
大人
$11.25
子供またはシニア
$8.85
ZONE1(ゾーン1)
ZONE2(ゾーン2)
ZONE3(ゾーン3)
大人
$2.55
$3.75
$4.80
子供またはシニア
$2.10
$3.10
$4.25
ZONE1(ゾーン1)
ZONE2(ゾーン2)
ZONE3(ゾーン3)
大人
$104.90
$140.25
$189.45
子供またはシニア
$59.95

電車(スカイトレイン/Sky Train)

バンクーバーでは、「スカイトレイン」と呼ばれる電車がよく利用されています。

カナダライン(Canada Line)、エキスポライン(Expo Line)、ミレニアムライン(Millennium Line)の3種類があり、無人電車であるため遅延することがあまりない点が魅力です。

カナダライン(Canada Line)

ダウンタウンから南側に延びる路線です。行き先は2方向あり、一直線に南へ向かうリッチモンド(Richmond)行きとバンクーバー国際空港(YVR Airport)行きとに分かれます。座席が新幹線のように、進行方向または逆方向を向いているのが特徴で、先頭席では正面にある大きな窓から迫力のある景色を楽しむことができます。

エキスポライン(Expo Line)

ダウンタウンから南東方向へ向かい、サリー、バーナビーを経由する路線です。サイエンスワールドなどの主要な観光地や、メトロタウンショッピングモールなど商業施設へのアクセスに便利です。

ミレニアムライン(Millennium Line)

エキスポライン上から乗り換えることで乗車でき、バーナビーからさらに南東まで向かう路線です。ポートムーディー、コキットラムまで延びています。

バス(Bus)

バンクーバーのバスネットワークは非常に広範囲にわたり、どのエリアでも利用可能です。バスは現金やコンパスカードで支払いができます。

電車はゾーンごとに料金が異なりますが、バスはゾーンをまたいでも、どこへでも、ゾーン1の料金で移動可能です。

通常バス

バンクーバーでは至る所でバスを目にします。電車は3種類で駅もあまりないためバス利用者が多く、満員でバス停に止まらないことや遅延が目立ちます。しかし、市内全体を網羅しているためバスを利用すれば大抵の場所へ楽に行くことができます。

バンクーバー市内で危険と言われるエリア・イーストヘイスティングストリート(East Hasting Street)上をずっと真っすぐ進む20番・14番・16番・R5などのバスに乗る際は注意しましょう。(注意エリアについて詳しくは<>を参照してください。)

ナイトバス

ナイトバスは深夜帯に運行しており、夜遅くまで外出する人にとって安心の移動手段です。日本では終電が早いですが、バンクーバーでは深夜でもナイトバスを利用できるため、夜遅い仕事や遊び帰りにも便利です。

ただ、深夜帯のバスの利用者は非常に少ないため、バスを待機している間も注意が必要です。

夜行バス

旅行等の長距離移動を希望する場合は、夜行バスを事前にオンライン予約し利用することをおすすめします。シアトル旅行も夜行バスを利用して行く人が多いです。

船も日常的な移動に利用されています。

シーバス(Sea bus)

シーバスは、ダウンタウンと、海を挟んだバンクーバーの北側ノースバンクーバーを結ぶフェリーです。海を渡りながら夕日を見れることや、座席数も多いのでゆったりと快適な移動手段として人気があります。日本のフェリーとは異なり、通勤や通学にも利用される点が特徴です。

コンパスカードのタップで乗車することができます。

水上タクシー

水上タクシーは、グランビルアイランドなどの観光地へのアクセスに便利です。所要人数は10名ほどの小さな船ですが、船長さんの運転をそばで見ながら乗れるので、お子さんも楽しみながら移動できます。

フェリー

バンクーバー島など、近郊の島々への移動にはフェリーが利用できます。BCフェリーは信頼性が高く、多くの旅行者に利用されています。

バンクーバーでは車での移動がとても便利です。

タクシー

日本と同様、バンクーバー市内でもタクシーを利用することができます。料金はメーター制で、クレジットカードも使用可能です。

Uber

Uberは、アプリで現在地と目的地を指定すれば、近くにいる車が迎えに来てくれ目的地まで連れて行ってくれる便利なシステムです。クレジットカード登録をしておけば、毎回入力する必要もありません。チップもアプリ上で支払うことができます。

EVO

EVOはアプリを入れて登録するだけで使える非常に便利な乗り捨て可能レンタカーです。ダウンタウンから離れたウィスラー(Whistler)やジョフリーレイク(Joffre Lakes Park)などの観光地への遠出を楽しむことができます。

まとめ

バンクーバーの公共交通機関は便利で使いやすく、留学生や旅行者にとって非常に頼りになる存在です。移動手段のイメージを掴んでおくと安心であり、渡航後スムーズに移動することができます。このガイドが、皆さんの新しい生活や旅行の助けとなれば幸いです。

@vancouver_osusume